啄木祭

  毎年、4月の第3土曜日に新潟啄木祭が開かれる。
今年も長岡中央図書館で行われた啄木祭に参加してきた。

啄木とは、細く長い付き合いとなる。若い頃は、あの
青臭さや、生意気さ、いい加減さがいやだった。もう読む
まいと投げだしそうになったこともある。
 しかし、年を重ねるごとに、彼の短歌の面白さ、新しさ
普遍性に興味を持つようになった。今はほそぼそと読んで
いる。またどんなに年数が経っても、研究テーマは尽きない。
わからないこと、知りたいことが山のように出てくる。
 わずか26年と数ヶ月しか生きていない若い男であるのに
どうしてあれだけのことを考え、感じることができたのか。
  今年は『一握の砂』出版100周年だとか。また大逆事件
から100年の記念すべき年でもある。
 
 長岡技術科学大学の若林敦先生の講演は本当にわかり
やすく、『一握の砂』の成立について整理してくださり、勉強
になった。啄木の編集意図も興味深かったし、「一握の砂」
の作品のテーマ分類もおもしろかった。
長岡高専の今野哲先生の「啄木短歌の現代性」の話は新鮮
でも楽しめた。現代歌人の奥村晃作の作品と啄木短歌の類似
性を提示し比較しながら、啄木短歌の新たな読み方を示して
くださった。
 東京からはるばる来られた平出修のお孫さんの平出洸さん
にも舌を巻く。話題豊富で何でもよくご存じだ。また関連づけ
られるのが上手い。今日は大逆事件に関する貴重な生資料
を持ってきてくださり、解説しながら見せてくださった。
 とにかく皆さん詳しい。明治の時代を生き、実際に目で見て
きたかのように話をされる。
 ひさしぶりに勉強した気になった。
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by nokogirisou | 2010-04-18 21:46 | 日々のいろいろ
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