諏訪内晶子

 
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日本人女性のヴァイオリニストにとても興味がある。
その昔、堀米ゆず子が好きだった。彼女のバッハを何度も聞いた。
千住真理子は、イザイの演奏の集中力がいい。彼女は演奏もさる
ことながら。その文章がおもしろい。
五島みどりは、最相葉月の『絶対音感』を読んでから興味を持った。
でも今一番興味があるのは諏訪内晶子だ。彼女の音色が好きだ。

1990年にチャイコフスキーコンクールで優勝したときは、興奮した。
デビューCDを早速買って聴いた彼女のブルッフのヴァイオリン協奏
曲1番はとてもかっこいいと思った。
 しかし、彼女は、コンクールでもてる全ての力を出し尽くしてしまった
らしい。その後のコンサート生活にも疲れてしまった。精神的余裕を失
い、しばらく日本での演奏活動を休止し、アメリカに留学した。ヴァイオ
リンの演奏も音楽も、その他の教養科目も勉強し直そうと思ったそうだ。
その3年間で彼女が一番に学んだのは「物の観方」「心の姿勢」だった
という。
 彼女が優等生的なヴァイオリニストから抜け出せるかどうか私は
見守りたかった。そんなに熱心に聞き続けているわけではないが、
なんとなく彼女を追いかけ続けたいと思った。
 最近車の中で聴いているのはショーソンの「詩曲」だ。
 これは私の好きな曲だ。とても切ない気持ちになる。瞑想的で神秘的。
人生を象徴しているかのような、不思議と不安と、陶酔に満ちている。
 諏訪内は「ヴァイオリンは生き物だ」という。日によって音が違う。
ひく人のテクニックや曲の解釈が変化すると楽器は鋭敏にそれを察知
するのだそうだ。ヴァイオリンの音色をもっともっとよく聴いてみたいと思う。
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by nokogirisou | 2004-10-07 22:14 | 音楽
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