まっかなおひるね 多和田葉子・高瀬アキ

 
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 元同僚で友人のKさんのご紹介で、「まっかなおひるね」というピアノと
朗読のコラボを聴きに行ってきた。
 多和田葉子はデビューの頃から気になっていた作家で、新潟でお目に
かかれるとは驚きだった。彼女はドイツ語と日本語で小説を書いている。
世界中を飛び回りながら、不思議な世界を紡ぎ出している。
 主催は新潟大学人文学部で、大きな階段教室で行われた。会場いっぱい
にお客が入っていた。学生や外国からの留学生、老若男女の市民。
 公演はいきなり始まった。
 赤いセーターを着た高瀬アキのピアノは迫力に満ちていた。
 多和田葉子の言葉の世界は、度肝をぬいた。
 途中皮肉とユーモアに笑いがもれた。

 多和田葉子の詩はある種の不安を呼び起こす。
 言葉が音をよび、音が別の言葉を呼び出す。そこで別のイメージが
 生まれ、シニカルな世界を作る。
 高瀬アキのピアノも詩ににている。
 不安と躍動と美しい絡み。

 2人で言葉と音を投げかけ合っている。微妙なタイミング。目の合図。
 思いがけない音の出し方。
 途中で高瀬アキはセーターをぬいでノースリーブ姿になった。
 最後にふたたびセーターをかぶって高瀬アキは赤くなった。
 途中で多和田は何度かドイツ語の詩を語った。
 ドイツ語は心地よく、なつかしい響きだった。
 意味がわからなくてもドイツ語は懐かしさがある。

   
 大変スリリングなコラボレーションだった。
 ライブならではのおもしろさだった。
  
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by nokogirisou | 2010-11-29 21:58 | 日々のいろいろ
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