「ヴェニスの商人」KURITAカンパニー 

 
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 KURITAカンパニーの「ヴェニスの商人」をりゅーとぴあで見てきた。
「何を理由にそんなに憂鬱なのか?」
薄暗い照明の下、海の音をバックに憂鬱な台詞が交わされる。
「ヴェニスの商人」が始まった。
 この作品、私は人肉裁判のところしか覚えていなかったが、2時間
半、実に考えさせられる芝居だった。
 1500年代後半のヴェニス共和国。ユダヤ人はこんなにも嫌われ、差別
を受けてきたのか。現代人としてこの芝居を見ると、法とはかくも理屈っぽい
ものなのか、人権とは新しいものなのかなどと考えずにいられない。
 そして恋愛もそこに濃厚に絡んでくるので目が離せない。

 栗田さんが演じるシャイロックは抜群の存在感があり、圧巻だった。
ひどく醜く憎むべき人物なのだが、裁判の最後には思わず私は同情してし
まった。すべてをうしなっていくシャイロックを哀れに感じてしまった。
 
 友情あり、恋愛あり、見どころの多い芝居だが、例によってKURITA
カンパニーのシンプルで本質的な舞台装置と演出には圧倒された。
 
 だから芝居はやめられない。
 シェークスピアは古くて新しい。
 劇場にいく楽しみを思い出してしまった。
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by nokogirisou | 2010-12-04 22:29 | 日々のいろいろ
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