ドラマ 「坂の上の雲」

  最近このドラマに熱中している。
実は、まだ司馬遼太郎の原作は読んでいない。
私は「明治」という時代に惹かれる。明治を知りたくて
この番組を見始めた。しかしなかなか掴みきれない。
司馬の言葉を借りれば明治というのは、どうしようも
ない暗さがつきまとう時代なのだという。それは庶民
の貧しさゆえだという。一般庶民の生活は、今では
想像できないほど貧しかったようだ。
 
 さて、昨日の回で、正岡子規が死んだ。
 香川照之演じる正岡子規はリアリティがあった。
彼は病気に苦しみながら、どうしようもなく楽天的だった
という。
いままで、正岡子規にそれほど興味はなかったのだ
が急に読みたくなって図書館で子規関係の著書を探した。

 22歳で喀血して以来、子規はずっと病と付き合わねば
ならず、常に人生に焦りがあったようだ。

 私が不思議に思ったのは、長く病床にあり、強情で
わがままな子規に、虚子と碧梧桐がずっとそばにより
沿い、面倒を見続けたことだ。それだけ彼は人を惹き付ける
力があったのだろう。たとは醜く、愚痴の多い病人であったと
しても。
 伝記によると虚子は、子規に自分の後継者になること
を期待されていながら、あえて拒んだという。子規はひどく
落胆したが、それでも虚子をかわいがったそうだ。
伝記には秋山真之との友情は描かれていなかったが漱石
との友情は繰り返し書かれていた。あの頑固者の漱石が
子規にはとても優しく寛容であることが不思議だった。
 子規の晩年の苦しみは、伝記を読むのがつらくなる
ほど壮絶だった。
 
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by nokogirisou | 2010-12-13 23:46 | 日々のいろいろ
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