桑田てるみさんの講演

 桑田さんの近著『思考力の鍛え方』にもとづいた講演だった。
学校図書館は、読書センター、学習センターであるだけでは
生き残れない…という言葉が衝撃的だった。しかし真実である。
残念ながら,高校では学校図書館は生徒たちの自習の場であり
読書好きな一部の生徒が本を借りる場所でしかない。教員が
授業で利用することも少なく、その存在価値は実はあまり知られ
ていないのが現状だ。このままでは、図書館は軽視され、なくて
もよいものとされてしまう。
 生き残るためには、新学習指導要領を追い風にしてそれにしっかり
乗って、図書館をアピールしていく必要がある。
 生徒たちは、資料の総合的な解釈や、自分の知識と新しい情報
をリンクさせることが苦手だ。
 そういう力が国際的な学力で必要とされているので、そのために
学校図書館が役にたてればいいのだ。
 桑田さんはこれまでの丸写しの「調べ学習」から調べて、考えて、
表現する「調べ学習」にシフトしていかねばならないし、学校図書館
は探究のプロセスとスキルを指導していかねばならないという。
 その際に参考になるのが「Big 6skills」だという。
1テーマの決定  2情報検索
3 情報収集   4情報利用
5 情報、資料のまとめと伝達
6 学習活動の評価
 
 印象的だったのは「探究の基礎は読書です」という言葉だ。
「考え方」を教えた上で、分析、評価をさせていかないと、いつまでたっても
「考える」「探究」することができない。
学校図書館はこの「考える」訓練、指導をする場になりうるという。
 しかし、これがまた難しい。どうしたら考える訓練を提供できるか。
これが私たちに課せられた宿題である。
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by nokogirisou | 2010-12-26 21:08 | 本と図書館
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