大人のための絵本サロン・スペシャル2

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 神奈川県川崎市新百合ヶ丘のウィーン菓子工房「リリエンベルグ」
で大人のための経本サロン2が開かれた。
 新百合ヶ丘の駅から昭和音大脇の道を歩き、上麻生の住宅街を
進むと、まるで絵本の中から飛び出てきたようなケーキ屋さんが
すぐに見つかった。空は青く、おだやかで静かで、住み心地のよい
町だと感じた。
 
 10;30~13;00 絵本サロン

 アニマドーラ 青柳啓子さんの自己紹介と絵本サロンの紹介
 絵本『ルピナスさんー小さなおばあさんのお話』(バーバラ・クーニー
 作、掛川恭子訳 ほるぷ出版)
 をアニマドーラが朗読(全員が持参した絵本の頁をめくりながら
 いっしょに読む。主に絵を見ながら)
 
 自己紹介を兼ねて、どの絵が印象に残っているか参加者が発表。

  多かったのが
  ①アリスがおじいさんの工房で絵の手伝いをする場面
  ②腰をいためたミス・ランフィアス(大人になったアリス)がベッドで
   すごす場面
 
 最初の頁から順に、1頁ずつ、絵の中に何があるか、気づいたもの
 をひとりずつ発表していく。
 (絵の細部に気づきがある)
    例  おじいさんの工房
        船首に派手な女性の姿の木彫り
        たばこやさんの看板やインディアンの木彫り→
        (たばこはインディアンから)
        嵐の海の帆船の絵、南の島の絵
        木彫りの道具
   
 絵の細部を読み取ることで、時代や国、アリスの人となりと人々との
 関係などについて見えてくるものがある。
 
 13:00~14:00 昼食
   すてきなサンドイッチのランチを食べながら、おしゃべり。
   高校の英語の先生のNさんや、小学校の司書のAさんなどと
   語り合う。
   探究学習するときには、最初に動機付けと目標を明示し
   終わったら、必ずチェックリストをつけさせ、一人一人に振り返り
   をさせることが重要だということを教えてもらう。
   またリリエンベルグのケーキショップでケーキを見たり、ウィーン
   の菓子についてお話しをうかがったりする。
   昼食の間には、『ルピナスさん』の英語版朗読CDが流れていた。

 14:00~16:00
   テーブルに模造紙とペン。自由に記録をとって各自の学びにする。
   青柳さんの実践されてきたアニマシオンの学びのお話。
   1997年『読書で遊ぼうアニマシオン』出版が活動のスタート
   ・勝沼の図書館で職員研修会(アニマシオン)14回
   ・甲府のレストラン「ラ・ベッラ・ルーナ」で「大人のための絵本
    サロン(おいしい月)」
   ・イベントとしてのアニマシオン(ティンカーベル)年数回
   ・小学校3年生からの読書クラブ(カムカムクラブ)で定期的
    にアニマシオンを実施
   ・聴覚障害者のための手話のアニマシオン(マーノマーノ)の
    挑戦
   
    それに対する質問、さらに話題の拡大

   ・「やらされた」感のないアニマシオンへ
   ・「なぜアニマシオンが図書館から広まらなかったのか」
長らく日本では「読み聞かせの後に感想をきいてはいけない」
    という教えが広まっていた。
    グループ、対話、交流という文化が日本にはあまりまだ育ってい
    なかった?
   ・「学校で行うアニマシオン」の注意点
    先生への連絡  生徒の自主性に任せる 待つ姿勢の大切さ
    指導的すぎてよいのか? 
   ・交流したがらない、話したがらない男の子たちをどう誘うか?   

   ・アニマシオンの教育的要素と創造的要素のバランスと発展
    読書会、読書クラブ、ブックカフェ、リテラチャーサークル
    多様な読書をめぐる交流
 
   15:00にはお茶とケーキが用意された。
   ケーキは全17種類。誕生月順にケーキを選んでいった。
   これが楽しい。
   またどのケーキも美味だったらしくあちこちから満足の嘆息
   が聞こえた。 

    あっという間に夕方になっていて驚く。充実した濃厚な時間だった。
    初めての方との交流も本を介したためか、とても自然にできた。
    はるばる川崎に来てよかったと思える会であった。
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by nokogirisou | 2011-01-10 00:00 | 本と図書館
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