石丸由佳オルガンリサイタル

 2月13日りゅーとぴあで行われた石丸由佳オルガンリサイタル
に行ってきた。
 オルガンはさまざまな席で聴いた方がおもしろいというホールの
はからいで、休憩時に多くの人が座席を移動した。
 前半四曲は2010年シャルトル国際音楽コンクールの本選課題
曲である。前半は一階の中央の席で聴いた。

  J.S バッハ トッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564
  J.アラン 幻想曲第2番
  J.ギュー トッカータ 作品9
  Ch. M ヴィドール オルガン交響曲第6番よりト短調第一楽章

 どれも本格的なオルガン曲で、手鍵盤、足鍵盤を使って全身で
演奏しているのがよくわかった。頭上をオルガンの音、風が降りて
くる感じだ。
 アランの曲は、とても不思議な現代曲のような響きで意表をつく。
 ギャン・ギューの曲がとても心地よく美しかった。

 休憩を挟んで、私は2階の脇席に移った。オルガンに最も近い席
である。お辞儀をする石丸さんの姿や弾いている背中がよく見えた。
音は下で聴くよりもストレートな感じ。小柄な石丸さんがオルガンを
自由自在に操っているように見えた。後半は照明の芸も細かく楽し
めるプログラムだった。

 J.Sバッハ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV 543
 後藤丹 故郷による幻想曲
 後藤丹 さくら幻想曲
 C.フランク 祈り Op.20
 F.メンデルスゾーン オラトリオ 《聖パウロ》より序曲 
                      W.T. ベスト編曲

 後半はだいぶリラックスして、楽しんで弾いているように感じ
られた。こちらも肩の力をぬいて、オルガンを観察しながら聴くことが
できた。空気、風を感じた。
 彼女は初めてオルガン演奏を聴いたときに
「いくつもの旋律が、何色もの音色が、重なって振ってくるようで、
まさか一人で演奏しているとは思えない。これぞ、好きな合奏
を、一人でもできる楽器なかもしれない」
 と思ったそうだが、私もまさにそう思った。とても一人で演奏して
いるとは思えない。とても難しい楽器だと私は思った。聴く方もまた
旋律が重なっていて難しい。

 演奏後、マイクを持って石丸さんは挨拶をしたが、それがまた
とてもすてきでしっかりしていた。たいしたものだと感心する。
 最後に彼女が11年前にりゅーとぴあのオルガン研修講座で
発表したというバッハの27のコラールの中の一曲をアンコール
演奏してくれたが、私がこれが一番心に残った。

 
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by nokogirisou | 2011-02-13 21:21 | 音楽
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