「49日のレシピ」最終回

 NHKドラマ」49日のレシピ」が最終回を迎えた。原作の小説も
売れているようだが、ドラマもひきつけられる。そしてつい涙ぐむ。
 ドラマに出てくるイラストつきのレシピがまたすてきだ。
 なんといっても伊東四郎の父親と、和久井映見の演じる百合子
の哀愁と、つい、かっこつけてしまうところと、優しさがとてもよかっ
た。素直になれなかった父と娘が心をかよわせていく過程が丁寧
に温かく描かれていて、しみじみとする。

 どきっとする台詞もあった。
「家族とは何か」がテーマであるので、どうしても子どもを産む産ま
ないという話題になる。子どもを持てない者の悲しさをシビアに描く。
38歳で再婚した乙美も、今38歳で不妊治療を諦めた百合子も
子どもを持たなかった。百合子は持てなかったことでかなり傷つい
ている。そこに塩をぬるような配慮のない伯母の言葉が響く。

もちろん、子どものいない生活を決して否定するのではない。むしろ
だからこそ、どう人と関わっていきるか手探りする姿が描かれている。
 乙美は百合子を大切に育て愛し、のちには少女の更生施設で少女
たちに家事を丁寧に教える生き方を選んだ。百合子もまた、自分の
人生を受け入れ、前向きに離婚の危機にあった夫との生活をやり
直そうとする。

 このドラマのスパイスになっているのが、なぞの人物たちだ。
乙美の49日の大宴会を開くためにやってきたイモトと、ブラジルから
やってきた青年ハルミ。
 どうも父、良平と百合子にかかわりのある人物らしい。
 彼等のおかげで、乙美の49日の大宴会は現実化し、良平も百合子
も変わっていく。家族再生の物語だ。
 
  愛情深く生きること。
  日常生活を丁寧に生きること。
   
    私がこのドラマから学んだことだ。
[PR]
by nokogirisou | 2011-03-09 00:08 | 日々のいろいろ
<< 激動の一週間 『学校ブックトーク入門』高桑弥須子 >>