『手紙屋 蛍雪編』喜多川泰

 
 
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七夕だが、あいにくの雨。
 Kさんのおすすめで『手紙屋~蛍雪編』を手に取った。
 なんと、就職編とつながっているのだった。
 こういう展開だったとは…。著者は、同時に二冊の『手紙屋』を
書いたといっていた。

 主人公の高校生、和花が高校2年生であるところがポイントだ。
高校2年でこんなに進路に迷い、手紙屋と意見交換できるなんて
たいした女の子ではないか。2年生でなかなか受験勉強をリアルに
とらえられない。なんとなく、やらなくては、将来を考えなくてはと
考えるだろうけれど。
しかし、これが高校3年だったら、間に合わないだろうと余計な心配
をする。手紙屋と出会ったのがこのタイミングでよかったと勝手に
胸をなでおろす。
 手紙屋さんのメッセージは著者のメッセージでもあるのだろうけれ
ど、なかなか筋がとおっている。ちょっと理屈っぽいけれどもまったく
最もなことばかりでもある。
 ちょっと最後が予定調和なのと、日常生活の描写の書き込みが
足りないのは残念だが、この本の性格とすれば仕方ないだろう。
 
 
 
 
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by nokogirisou | 2011-07-08 05:41 | 本と図書館
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