学校図書館の抱える問題

 どうして学校図書館が学びの中心にならないのか。
大学の先生たちが、もっと高校生に読書してほしい、高校で本を読める
ようにしてほしい、レポートを書く力をつけさせてほしい、と言っているの
に公立高校の現場はあまり応えていないように思う。


 まず、現場の先生方が図書館に関心がない。図書館や図書を授業に
使わないことが問題だと思う。しかし高校教員が効率のよい、一斉授業、
教え込みや問題演習に追われるのは、現在の大学入試制度の影響であ
る。センター試験で高得点をとるには、時間をかけて図書館で調べさせた
り、レポートを書かせたりする余裕がないのだろう。だが、私は反対だ。
自分で調べ、学ぶという体験を高校時代にぜひ体験すべきだと考えている。
授業で図書館を使えば、図書館はもっと変わっていくはずだ。


 現在、司書をおかず、図書整理や購入は外部委託にまかせる学校が増え
てきているという。人件費を安くできてよいときく。しかしこれはまったく逆行
していると思う。司書の仕事はそういった事務仕事だけでないことをもっと
お上は知るべきだ。うちの司書は、来館する生徒のようすや貸し出しの傾
向をよく観察して、本を選んでいるし、生徒とのコミュニケーションから、
館内の配置や、展示コーナーを考えている。これは、専任司書でなけれ
ばなかなか出来ない仕事だ。授業とクラス担任の仕事を抱えている現場
教員は、司書教諭であっても司書のように図書館運営には関われない。
だから、司書を減らすとか、司書を採用しないなどというばかげた政策は
やめてほしい。
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by nokogirisou | 2011-07-18 10:58 | 本と図書館
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