『バターサンドの夜』河合二湖著 講談社

 遊佐幸枝さんに紹介していただいたYA。
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 今どきの都会の中学生の心理がとてもみずみず
しくなまなましく描かれている。そこには家族の
問題、高齢者の一人暮らしの問題、今時のむずか
しい友人関係、都会の危ういサブカルチャーの世界
夢の実現の問題など、様々な問題が絡みあって主人
公、明音の存在が立体的にリアルにうかびあがって
くる。
 そこに出てくるアイテムがにくい。名古屋のうい
ろう、北海道六花亭のバターサンド。これが重要な
役割を果たしている。
 私はういろうも、マルセイバターサンドも大好き
でそれだけでもこの作品に惹かれてしまうのだが
終わりまで一気に読んだ。やはりヤングアダルトは
おもしろい。


 ちょっとさわりだけ紹介すると…
 中学生の明音がある日モデルにならないかと
声をかけられる。当時彼女は、クラスの友達とも
しっくりいかず、何か変わってほしい、何かを
替えたいと思っている。でもいったい何をどう
かえればよのかわからない。深夜のロシア革命
を描いたアニメに出てくる少年とその衣装に
あごがれている明音。その衣装をつくってもらう
という約束でモデルになる。それは幸いあやしい
仕事ではなかった。自分の作ったワンピースを
ネットで販売しようという白石智美という女性の
仕事を明音は手伝うことになるのだが…。

 
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by nokogirisou | 2011-10-23 02:02 | 本と図書館
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