清水克衛講演会

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 12日新潟県民会館で開かれた「清水克衛講演会」に
行ってきた。県民会館の前の桜が紅葉していて秋を感じた。
「人との出逢い、本との出逢いが人生を変える」
本当のことなのかもしれないが、ちょっと引いてしまう
ようなサブタイトルがついている。本は大好きだが本だけ
がすごいわけでなく、出逢いはすてきだけど出逢いだけが
人生を変えるわけでない。半信半疑で会場に向かった。

 会場は満員で、老若男女であふれかえっていた。その中
でも若い人が目立った。スタッフも若かった。手作り感の
あるイベントだった。入場口で手渡されたパンフレットは
ほとんど手書きであり、自主的な仲間でつくるイベントの
案内ばかりだった。 

 開始と同時にテレビ番組「エチカの鏡」のdvdが流され
た。10月の放映でちょうど清水さんが登場したのだという。
その中に彼が江戸川区篠崎町でひらいている書店「読書の
すすめ」も映っていたし、どんな本がおいてあるかもよく
わかった。おもしろいのは、新刊本ばかりでなく、古い本
をおいていることだった。しかもすべて店主である清水さん
が読んだ本であった。

 清水さんが、カリスマ性たっぷりのぎらついた人でなか
ったので安心した。清水さんが勧めるのは、アウトプット
の目的を持つ読書であり、ある意味、交流型の読書でもある。
そして、時代を超え普遍的な「たて糸」の読書である。それ
は個人的に閉じた、知識や知恵をためこむ読書ではないし、
時代や流行に流される読書でもない。

 清水さんの「読書のすすめ」は宗教でもなく占い屋でもな
く人生相談屋でもない。しかし、さまざまな悩みや、不安を
抱えている人が求めている本を差し出してくれる本屋である。
番組を見ている限り、手渡している本は直接、そのお客が抱
えている問題を直接解決するものではない。しかし、その本
を読むことで、思考の回路に変化を起こしたり、発想を変え
る視点がえられたりするようだ。

 今回の講演の中で、清水さんが強調されたのは「たて糸の
読書」の必要性だった。人としての本質を見失わない読書で
ある。現代のクレーム社会を憂えていて「自分の機嫌は自分
でとれ」「誰かのせいにするな」「歯をくいばってマイナス
思考や文句を我慢しろ」を自分に課していると言っていた。
これはまねしたいところである。
 
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by nokogirisou | 2011-11-13 22:28 | 本と図書館
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