角野栄子お話会~物語の力~

 私は角野さんの本をそんなにたくさん読んでいないので行こうか、
行くまいか迷っていたのだが、朝の気分で出かける気になった。
最近私は、自分の内部の声に従って生きている。なんとなく気が進ま
ない時には行かない。何かそそられるおのがあったら出かける。
 結果的には行ってよかった。角野さんのおはなしに私は引きつけ
られた。
 彼女の原点は、5歳でお母さんが亡くしたことだった。どうにも
ならないこの世の大きな力を感じたという。5歳の角野さんは、何か
きっかけをみつけては、びーびー泣き、自分の存在を確認するために、
自分で自分が登場するおはなしを作っていたそうだ。

 もう一つの原点は大学卒業後20代でブラジルで2年間移民生活を
送ったことだ。当時、外国に行くには、移民という方法しかなかった
という。とにかく外の世界が見たくて、夫婦でブラジルにわたった。
 
 彼女の話の中で共感したのは
「飽きないことは好きなことであり、それ大切にするとよい。」
 飽きずに続けていれば、それが魔法になる。」

「好奇心旺盛でとにかく世界を見たい、自分の知らないところに
いきたい」という彼女の思いだった。
  
 彼女の好きなものは水平線とものを書くことだった。ブラジルに
いく船の中で2ヶ月間毎日水平線を見ていて飽きなかったという。
そして、たまたま恩師に書くことを勧められて、毎日書いて、書き
直す作業に飽きなかったという。それで角野さんは作家になった。

 私も好奇心の塊のような人間だ。そして旅が大好き。しがらみ
がなく、お金があったらずっと旅をつづけているだろう。
そして書くことが好きだ。私も、大学を出てすぐに生活に困らな
かったら、ものをずっと書き続けていたかもしれない。
 私は角野さんのように極められずどちらも中途半端だが思いは
よくわかる。(幸い、生活のために選んだ仕事も私は好きで飽き
ることがなかったので、ずっと続けている。)
 
 忘れてはならないメッセージがあった。
「発想は自由なところからしか生まれない。自分というものがない
とこれからは生きていけない。流されてはだめ。」
「思い出は、これからを生きていく力になる。物語を読み終わって
終わりのとびらを閉じれば、そこからはその人の人生、その人の世界」
 
 とてもいい気持ちになった。
 『魔女の宅急便』全6巻を読んでみたいと思った。
 
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by nokogirisou | 2011-11-20 20:25 | 本と図書館
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