映画「源氏物語~千年の謎~」

 
a0023152_21462394.jpg

「源氏物語」は気になるので、映画化された作品を劇場に
見に行く。監督が新潟出身だということも興味の一つだっ
た。村上高校時代に「源氏物語」に出会ったという。
 フィクションの世界、源氏物語と紫式部と道長の関係に
照射した現実の世界を絡めて描いている。したがって物語
は、紫の上と出会う前で終わっている。源氏の青春時代の
苦悩がテーマである。
 一番の関心は、平安時代をどのくらい正確に再現してい
るかというところだった。さすがにお金を費やしているだ
けあって、舞台も衣装も音もリアルだった。衣擦れの音、
先払いの声、青海波の雅楽の響き。
 光源氏が、女性遍歴する様子を中谷美紀扮する紫式部が
「幼少時に母に先立たれたために母親の愛情が不足し、そ
のために愛に翻弄される…」みたいに総括して説明すると
ころは、おおっと思った。 
 しかし、この時代、恋愛が性愛だけであることは、悲劇で
ある。男女がともに過ごす時間が、性愛の時間だけなのであ
る。デートも、家事も、育児の分担もない。男女がともに仕
事をわかちあったりともに遊んだりすることもない。当時は
だから男女関係が息苦しい。
ゆったりと時間が流れるので、最近のスピーディな画像に
なれている人にとってみると間延びして感じられるかもしれ
ないが、平安時代の雰囲気を伝える点ではなかなかいい映画
だった。
[PR]
by nokogirisou | 2011-12-18 21:12 | 映画
<< 受験生 蔵書点検の日々 >>