第五回読書指導ワークショップ

 このワークショップも今回が最後となる。あとは講義と発表からなる
フォーラムが残るだけだ。終わってみるとあっという間だった。継続的
に学び続けられる環境に感謝したい。今回は大変内容盛りだくさんのワ
ークショップだった。
 今回はまず、堀竜一先生の「比較文学」という学問についての講義が
あり、そのあとは、学級文庫について卒論にとりくんでいる4年生の学
生さんの発表があった。
 堀先生のお話は、文学研究をする上での明確な指針を示してくれた。
比較するという方法は読書指導においても、ヤングアダルトや児童文学
の研究の上でも有効かもしれない。
 学級文庫の研究は、さまざま実験をしておりおもしろかった。いわゆ
るおすすめ本には、どんなに本があたらしくてきれいでもあまり手にと
らなかったという。そして結局子どもたちが「ゾロリ」シリーズなど人
気の本ばかり手にとっていた。子どもの知っている好きな本ばかりを学
級文庫におくことの意義を疑問に思った。学級文庫は家庭の本棚では出
会わない本を置いて、意外な出逢いがあった方がよいのではないか。
しかしこれは学級文庫の目的を何におくかによって違う。

 後半はリテラチャーサークルの最終回。グループで読み合っため読書も
これで最後。各班からこれまでの経過の簡単な報告があった。
私たちの班が読んだ本は『ユウキ』というノンフィクションの闘病記だ
った。一気に読めてしまう本だが、他者と語り合うことでゆっくりしっか
り読み込めた気がする。
 そして足立先生から交流型読み聞かせの有効性についてのお話があっ
た。これまで読み聞かせは、感想を聞かない。しずかに聞く、受け身の
読書だった。しかし読んだことを声に出したり、話し合ったりする交流
型の読み聞かせもあるのである。それにはポストモダン絵本をつかうと
よいということだった。絵と本文が必ずしも一致していない絵本である。
読み聞かせ中に読み手と聞き手が交流してよいというのはほっとするこ
とだった。
 
 しかし五回終わったところで、まだまだ自分の中で消化できていない
ことが多いのが現状だ。もう少し、自分の中で勉強しなくてはならない。 
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by nokogirisou | 2011-12-24 22:43 | 本と図書館
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