NHK 大河ドラマ「平清盛」

 第一回が放映された。清盛が白河上皇のご落胤という設定だ。
 出生の秘密というテーマは、これまでも数々の小説やドラマ
に描かれてきた。何度描かれようと「またか」という気持ちに
はなれない。どうして人は自分の出生にこだわるのか。
 今回の平太(清盛)のショックは三重だった。まずその秘密
を子どもの第三者に知らされてしまったということ。そして父
の出世ののために、つまり大人の都合で養子になったと告げら
れたこと。さらに母の、実の親ではない表情をみてしまったこ
とだ。
 出生の秘密を部外者から聞かされるというのは残酷なこ
とである。真実でない部分まで伝わってしまう。また大人の
都合で自分の命がやりとりされたと知ることもまた、不愉快
なことである。さらに、悲しいかな、どんなに育ての親が立派
な人物であってもやはり、利害が絡むと不意に親でない顔を見
せてしまうのである。たとえば今回のように、実の子が平太に
傷つけられたと思ったとき、育ての母親はひどく恐ろしい顔を
して平太をぶった。あとは自分の面目や財産が絡んだときなど
だ。どんなに立派な育ての親でも本性というものを見せてしま
う。「この子は自分の子でない」というオーラを発してしまう。
子どもはそれに大変敏感な生き物である。自分がひたすら愛し、
信じていた存在が、突然牙をむいたとき、ショックを受ける。

 今回、設定はさておき、出生の秘密を知るショックの部分が
かなりリアルに描かれていてどっきりした。これから清盛は
自分の存在に迷い、苦しんでいくのであろう。

 
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by nokogirisou | 2012-01-09 21:40 | 日々のいろいろ
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