「続Always 3丁目の夕日」

 金曜ロードショーで『続Always3丁目の夕日』を見てしまった。
昭和34年を知らないのに懐かしい。家族に幸福を求めるのは幻想
だとか、昭和30年代を古きよき時代と美化しているという声も聞
こえるが、私はやはりこの世界が好きである。どっぷり浸って涙し
てしまった。やっぱり人情にあふれている世の中がすきだし、人が
人を心配しあっている世の中が好きだ。そして昔の車も建物も美し
い。

 鈴木オートの妻ともえが偶然橋の上で昔の恋人と再会するシーン
があった。戦争で離ればなれになった二人だ。しばらく過去に思い
をはせるが、ともえは、深々と礼をして自分の現実に戻っていく。
ところが家に帰ると、ロマンもなく夫が昼寝をしていておならをし、
苦笑するともえ。しかしその後、夫がかつて撮影してくれた長男誕
生前後の8ミリ映像を見て、現実の家庭生活の幸福と夫への愛を噛
みしめていた。これは映画全体の中ではささやかなエピソードにす
ぎないが、とても印象に残る場面だった。たくさんの可能性から私
たちは運命に流されながら、現実を選び取って生きている。「もし
もあのとき…」という思いを抱きながらも自分の選んだ人生を歩み
続けている。人生というのはこういうものなのだ。別れがあって
再会があって、これも人生。
 新作も見に行きたくなった。
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by nokogirisou | 2012-01-20 23:58 | 映画
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