新潟大学主催教員研修フォーラム

 この会は新潟大学主催第6回読書指導ワークショップでも
ある。9月から始まったワークショップもいよいよ最終回だ。
今回は、筑波大学の塚田泰彦先生をお迎えし「これからの読書
教育と教員の力量形成」という演題で講演をしていただいた。
 これまで読書指導の研究は読むための知識や技能の研究が主
であったが、読むことの問題は意欲・関心・態度といった情緒
的な側面にあるという指摘は目から鱗だった。たしかにこれま
で私たちは、どうやった読めるようになるかというスキルや
そのスキルを身につけるためのトレーニングばかり考えてきた
傾向がある。現在問題なのは、読むことができるのに、読まない
不読者の存在である。これを克服するために、読書は孤独な、個
人の活動という考え方から、読書や集団で交流しながら行う
ものだという考え方への変換が必要である。またこれまで国語
教室で主流だった読解主義からの解放や、これまであまり注目
されなかった読者反応を重視していく必要があるという。
 講演の後は、参加者による成果発表会だった。
 参加者が各自でレジュメを用意し、グループ内で自分の実践
してきた読書指導を発表した。同じ班の小学校、中学校の先生
方は交流型、パートナー読書の実践を発表してくてくださり、
大変参考になった。中学校でのパートナー読書のやり方は次の
とおり。

1)中学3年生の生徒に五種類の課題本を提示して各自で選ば
  せ、読書をさせる。(5タイトル×8冊の本を準備)
2)大学生五人に5冊の本を振り分けて読んでもらう。
3)同じ本を読んだ中学生8人に対し、大学生に手紙を書いて
  もらう。手紙の中身は本の感想と自らの生き方、考えで
  ある。
4)手紙をうけとった中学生はそれを読んで、大学生に返事を
  書く。

 中学生は大学生からの手紙に大変刺激を受けて、かなり真剣
に深く本を読んだそうである。そして、一生懸命返事を書いて
いたそうだ。
 こういう本をめぐっての異年齢の交流は有効だと思った。
 来年度私も高校でやってみたいものだ。
 
 その後3人の方の全体発表、大学の先生方、市立図書館の方
のコメントを聞いて、全行程が終了した。
 なかなか盛りだくさん、刺激の多いワークショップ、フォー
ラムであった。消化不良の部分は、これからなんとか消化して
いきたい。
 
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by nokogirisou | 2012-01-28 19:13 | 本と図書館
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