朝の読書宮城交流会

 2月11日記念すべき第10回朝の読書宮城交流会に参加する。
本当は夏に開催だったのだが震災のために2月に延期となった。
仙台の市民活動サポートセンターには42人の有志が集まった。
基調講演は、朝の読書推進協議会理事長の大塚笑子先生と朝の
読書全国連絡会の栗原勝先生。
 朝の読書は「偉大なるマンネリ」と言われる。私が朝の読書
と出会ったのは1997年。1998年より朝の読書実践研究会に
参加して細々と活動してきた。基調講演で言われていることは
15年前から変わらない。「みんなでやる。毎日やる。好きな
本でよい。ただ読むだけ。」の四原則。これは読書指導ではなく
読書活動である。さまざまな生徒が生きる力をみにつけるために
本の力を借りる。
 この15年の間にずいぶんこの活動は広まった。けれども提唱者
の思いや哲学が正しく伝わり、この活動が続けられているかとい
うと疑問だ。現在朝の読書を実施している学校の先生方の多くは
四原則をご存知なかったり、提唱者の林公氏、大塚笑子氏の著書
を読んでおられなかったりするという。
 また生徒たちの置かれた環境も15年前とは変わってきた。ゆ
とり教育はいつのまにか廃され、教科書の中身は増やされ、ドリ
ルが重視されるようになった。また生徒たちの多くが携帯、スマホ
を持ち、ネットでつながるようになった。朝の読書よりも朝学習と
いう学校も増えてきているという。そういう中での今回の交流会は
意義深かった。
 
 今回あらためて、確認したことは次の点だ。
 1 朝の読書はみんなでやる、強制力ある活動であること。教育
   活動はそもそも強制である。
 2 朝の読書は、自分の好きな本を読む。つまり、自分自身をプ
    ロデュースする活動である。
 3 朝の読書は毎日やることが重要。読書する時間を毎日確保する
   ことに意義がある。そうでもしないと読書する機会を子どもた
   ちは得られない。
 4 なぜ読書なのか。読書には、情報獲得、国語力養成、人格の涵
    養、異文化体験、癒し、一人一人の生徒にとってさまざまな
    効用がありうる。

 以上、なかなか現場で理解を得るのがむずかしい部分もあるが、生徒
 たちに本と出会う機会を作ること、本を手渡すことの必要は感じる。

  スタッフのみなさんの中には、今まだ仮説住宅暮らしの方が何人も
 おられた。なんとか今まで、おいたてられるように日常生活をとりも
 どしてきた生徒の様子を紹介してくださる司書さんがいた。
 ともに数時間をすごし、東北の空気をすうことができて私は本当に仙台
 に行ってよかったと思った。
  偉大なるマンネリ。朝の読書の可能性をさぐり続けよう。

  
[PR]
by nokogirisou | 2012-02-11 21:41 | 本と図書館
<< とつぜんの休日 ふりむく時代 >>