学図研福島大会から帰って ♯学図研

 8月2日3日と学図研福島大会に参加してきた。今年、福島で
全国大会を開くことだけで大きな意味があった。福島の事務局
のみなさんの働きぶりと決意にはもう脱帽。そしてをそれを支
えるスタッフのみなさん。各地区の支部が講演、ナイター、実
践報告、分科会を分担して担当する。参加者も脳が沸騰。みん
なで作る大会は、まるで合宿である。会場は磐梯熱海温泉。ホ
テル華の湯。温泉も食事も戦略的とりくみをしていてすばらし
かった。
 毎年参加しておられる方、初めて参加される方、みな親しく
交わり合えるのも学図研ならでは。図書館関係者のパワーと
コニュニケーション能力の高さはすごい。これは学校図書館の
可能性を物語っている。学校図書館はまだまだ子どもたちのチ
カラを伸ばせる。まだまだやれる。
 1日目の飯舘村の菅野典雄さんの講演。福島の全村避難の重さ
を抱えながら、暗くならず、村の20年、30年後を見据えて
働き続け、考え続ける尊重の姿勢に学ぶことは多かった。とに
かく、発想の転換。柔軟な考え方が必要であることを私は肝に
銘じた。「無理」「うちはできない」は禁句にする。
 ナイターのビブリオバトル。「夏」というお題のもと、お気
に入りの本を5分で素手で語る。語り尽くして人を読む気にさせ
る。参戦者が本のプレゼン力を競う。投票後チャンプ本を決定す
る。参戦者はそれぞれの戦略を持って本を語る。あらすじを語っ
てもネタバレ、つまらないと感じない。聞けば聞くほど読んでみ
たくなるのが不思議だった。
 二日目の実践報告。大阪豊中市庄内小学校司書の内川育子さん
の「ふだん使いの学校図書館」。学校図書館のあるべき姿を現実
のものとして語ってくださり感激。子どもたちの好奇心を育て、
子どもたちの調べ、まとまる力をしっかり育てている。そこには
すばらしい対話があった。
 島根県立松江南高校の学校司書専門員の漆谷成子さんの
「つなげる・広げる・関わり合う学校図書館」の発表は圧巻。
国公立大学大量合格を使命とする地方公立高校で、教師集団に、
知識注入の一斉授業だけでは限界があると気づかせ、探究学習に
向かわせ、先生方の授業改革まで推進してしまう司書の存在は
すごい。この学校の教育の質は高い。生徒たちも意欲的で、向上
心がある。図書館を使い倒そうという意気込みである。あとで
漆谷さんに近づいていってお話をしたが、やはりオーラがあった。
私も図書館から発信、動きだし、働きかけたい。
 午後の分科会。「探究型学習はやってみなくちゃ支援できない!」
に参加した。分科会が4時間もある。それだか中身が濃い。参加者
の頭がフル回転になる。担当の神奈川支部が有能なファシリテータ
ーぶりを発揮してくださった。
 『問いをつくるスパイラル』(日本図書館協会)をもとに、キー
ワードから問いを作っていく過程を体験した。自分でやって苦しま
ないと生徒たちを指導なんてできない。ここでも感じたのは対話が
重要だということ。行き詰まった子ども、やる気をうしなった子ども、
興味を持てない子どもに声をかけ、対話することで彼らの中の言葉と
思考を引き出していく。
 私は交流会と全体会を残して、ここで帰ってきてしまったが、
ふだん、ネット上でしかおつきあいのない、全国のすてきなみなさん
の姿を間近で拝見することで大きな刺激を受けた。学図研には魅力的
な男性諸氏が多数参加しているところもウリである。さて、来年まで
に私は何ができるだろうか。
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by nokogirisou | 2012-08-04 09:24 | 本と図書館
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