2012 最後の上京

 今年は、仕事と勉強会のために毎月1,2回上京した。
上京のたびに家族には「東京に行くときは生き生きして
いるね」とからかわれた。見抜かれている。本当に東京が
好きなのだ。
 日帰りが多かったが、最後の旅は泊まりにした。
 やはり日帰りだと、東京駅と目的地の往復になってしま
い、ほとんど買い物も見学も楽しめない。いつも新幹線の
時刻表に追い立てられる。
 今回は、ぼんやりしているうちに、二日目の予定を決め
ないまま、一泊二日の旅となった。結果的にはそれがよか
った。とてものんびり、いきあたりばったりの時間をすご
せたからだ。
 一日目は午前中に思い切ってメトロポリタン美術館を見学。
リヒテンシュタイン展とどちらに行こうか迷ったが、上野を
とった。メトロポリタン美術館展の試みは新鮮で、楽しめた。
坂本龍一がゴッホの「糸杉」にインスピレーションを得て作曲
した楽曲が耳に残っている。

 午後は川崎で研修会が一件、18時からは府中で定例の勉
強会が一件。乗り換えジョルダンのおかで、とてもスムーズ
に移動ができて、時間のロスがまったくなかった。
勉強会のことはここでは詳細に書かないが、出会いと交流が
強烈で、刺激的だった。尊敬する研究者と直に話せたことは
嬉しかった。

 翌日のこと。特に予定もなく、ぶらぶら絵はがきなど書いて
いたが、唐突にサンドイッチのことを思い出した。いつだったか
のBS番組で紹介されていたサンドイッチだ。私は子ども時代か
らサンドイッチに妙な思い入れを抱いていた。しかし実際には
本当に満足のいくサンドイッチにはそれほど出会っていない。
記憶に残っているのは、中学時代の友人のお弁当のコンビーフ
のサンドイッチ、そして上野の精養軒で食べた辛子マヨネーズ
のついたミックスサンドだ。どちらも私のサンドイッチ原体験。
 今回私が午前中かけて求めたのは、銀座にあった洋食レストラン
「赤とんぼ」のサンドイッチだ。レストランはすでに閉店していて
サンドイッチだけ高島屋の地下で販売しているという。
 ちょっとした行き違いで日本橋高島屋にいきそびれ、私は新宿
高島屋の地階食料品売り場に向かった。しかし、「赤とんぼ」と
いう文字は見当たらない。「食品コンシェルジュ」に尋ねたところ
小さな一角を紹介された。何の看板もなくサンドイッチが並んでいた。
そうそう、BSで紹介していたのと同じだ。しかし客は私だけ。
 私はミックスサンドと卵、チーズ、ツナ、フルーツのサンドイッチ
を選んだ。念願のサンドイッチを買えたうれしさを抱えて、私は
横浜に住む友人のところに向かった。
友人のアパートで赤トンボのサンドイッチをつまみながら
いろいろな思いが湧いてきた。この一年、好きなことをたくさん
やってきた。来年は、なんらかの結果を出したいものだ。
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by nokogirisou | 2012-12-17 06:30 | 日々のいろいろ
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