自動思考について

  「新潟カウンセリングルームさくら」代表の小林さんの講演を聴く
機会があった。「対人関係をよりよくするために」というテーマでお話
していただいたのだが、来談者の相談には、実際にまだ対人関係を
結ぶ前の不安の相談が多いということだった。過去のネガティブな経
験や、成育歴、その他様々な条件が重なって、私たちは次の新たな
対人関係を結ぶ際に、警戒してしまったり、マイナス思考から関係を
結ぶことを避けたり、拒否してしまうことがあるという。
 
 そういう私たちを支配するのは「自動思考」だそうだ。たしかに無意識
のうちに私たちの中に、偏った、ネガティブな思考回路に陥ってしまうこ
とがある。「どうせ私は…なんだ」「こんなことをしたら変におもわれるだろう」
「これを言ったら、嫌われるだろう」などと、勝手に先取りして考えて
自分で自分の行動を制御したり、暗くなったり、落ち込んだりすることが
ある。相手の何気ない、仕草や顔色、表情に敏感に反応して悪い方に
想像してしまうこともよくある。私もついつい相手の顔色を窺ってしまう癖が
ある。

 これに対して、小林さんは、無理にポジティブ思考に変えようとか、
性格を変えようなどと考える必要はないという。ただ、そういうネガティブな
自動思考に陥っていることに気づくこと、別の視点、別の考え方がある
ことを意識することが重要だという。
 これは、自然とできることではないので、やはり思考のスキル練習が
必要になるらしい。私たちの思考は、体の運動と同じように、エクササイズ
をしないと自由自在にはならない。変えられない。
 日常の中のちょっとした不快感や不愉快な気分のときに、自分自身を
客観的に見てみる訓練、様々な視点を持ってみる訓練をしてみるとよい
のかもしれない。小さなこと思考の練習を積み重ねることで、本当に
困ったとき、ネガティブ回路から抜け出せなくなったときに、自分自身を
楽にすることができるようになる。

 


 
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by nokogirisou | 2013-07-06 04:52 | 日々のいろいろ
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