POP王内田剛さんのお話

 
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 学校図書館教育研究会、第12回研究会に参加してきた。
テーマは「本のチカラ −POP王が語る本の魅力–」で以前
から、お会いしてみたいと思っていた三省堂書店の内田剛
さんが講師だった。

 学校図書館で生徒にPOPを書かせることが多くなり、何か
コツがあるのだろうか、どうやったら魅力なPOPを書けるのだ
ろうかと思って参加した。
 本のPOPは本の長所を紹介し、短所を補うものだという。
本にも個性があり、POPにも個性があってよいのだそうだ。
また内田さんはPOPを書くために、最低三回は本を読む。
 1 まずは付箋をつけながら読む
 2 付箋をはがしながら、メモって読む
 3 POPを書きながら読む

 お話は、書き方・描き方技術にとどまらず、むしろ、書店人と
しての半生、POP王と呼ばれるまで、「本屋大賞」というお祭り
の誕生エピソードなどが熱く語られ、そのお話が印象深かった。
書店は奥が深い。
 書店の裏側は厳しい。苦しい出版事情、電子書籍とのせめ
ぎ合い、なんとかして活字文化を守りたくてがんばるリアル書店
の奮闘ぶりも語られた。

 内田さんの言葉で特に印象に残っているものをあげておく。 

「書店員と書店人の違いは、哲学をもっているか、持っていないか
の違いである。」
「仕事をしていると流される。哲学を持っていると流され方が違う」
「読書は人生、それ以上だ」
「若者が、本を探す喜び、選ぶ喜びを知らないまま成長するのは
 残念だ」
 
内田さんが書店で働き続ける上で、転機になった本が紹介された。

『だれが「本」を殺すのか』佐野眞一
『がんと向き合って』上野創
『傷だらけの店長~それでもやらねばならない』伊達雅彦
 
 転記になった本を語れるということが魅力的だ。

 会場は、文京学院大学女子中学校高等学校。
こちらの学校図書館、女子教育に力を入れているのだなという
ことをひしひしと感じた。全体に、明るく親しみやすい雰囲気で、
コーナーの作り方が素敵だった。

 写真は中山美由紀さんより。
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by nokogirisou | 2013-08-24 08:19 | 本と図書館
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