『昭和三十年代演習』関川夏央

新幹線の行き帰りに読んだが、この本はとても面白かった。私の知らない昭和30年代を映画と小説作品を丁寧に辿りながら、詳細に描いている。昭和30年代という「時代」が見えてくる感じだ。決して映画『三丁目の夕日』のような懐かしい、和やかな、世界だけでない。戦後の問題、奇怪な社会事件、民族問題、そして象徴的な東京五輪が描かれる。
また当時の小説やルポが興味深く紹介されていて、実物をなんとしても読みたくなる。松本清張と三島由紀夫についてはかなりのページをさいており、二人の人物像をリアルに描き出しているのも興味深い。
近代文学熱再燃しそうだ。
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by nokogirisou | 2013-11-04 00:22 | 本と図書館
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