学校図書館教育研究会

 11月24日、青山学院大学で行われた第13回研究会に参加した。10月28日の図書館総合展フォーラムに参加できなかったので、その内容を深める今回の研究会は外せなかった。テーマは「Google世代の新しい教育と図書館資源の活用〜教員と学校図書館員が一緒に作る授業とは!?」である。
Google世代が誕生して、教育現場が変わったのは事実で、私たちも変わることが求められているが、なかなか追いつけていない。
 午前の野末俊比古青山学院大学准教授の講演は、私にはエキサイティングだった。私が学校図書館の勉強を開始したのが1998年。2000年代図書館界のトピックの振り返りは私が追いかけていた概念の振り返り
でもあり、ずっと「ついていけないよう」と嘆いていたキーワードばかりが並んだ。アーカイブ、オープンアクセス、リポジトリの流れ、デジタルコンテンツに、ラーニングコモンズ、電子教科書等。ICTはツールだと言いながら、まだ私たちはそのツールを使いこなしていない。電子黒板の利用はまだまだ試行錯誤中。
野末先生は、これまでの図書館界でたりないのは、
①利用者の視点
②教育、学習との関わり
③資源としての視点
④館種をこえて「図書館とは何か」という議論だと言われていた。
その上で、情報リテラシー(観)について改めて考える必要を語られた。
①マルチメディアから、トランスメディアへ
②情報源から情報評価へ
③理念から戦略へ
④目的から方法へ
⑤ツールからプロセスへ
⑥教える、から教えないへ

 特に刺激的だったのは、⑥で、専門職の問題に関わり、学校司書(図書館、図書館員)がどこまで関わり、教えるのか、どこまでやるのか、しないこと、できないことを明らかにずべきだという問題を投げかけたことだ。
 さて、「Google世代」とは象徴的なことばだ。とにかくわからないことは、すぐに検索する人たちが増えている。すぐわかるので、じっくり取り組む姿勢は減っているという。また、Google世代とくくったところで、地域や環境、時間軸で差異があることを忘れてはならない。これからの情報教育はスキルを教えるだけでなく。関心意欲態度に影響を与えていく必要があるというのはその通りだと思う。

それから、ウィキペディアは引用してはだめ、ネット上の情報は信ぴょう性がないなどと決めつけず、個々に、確かめ、あたっていく姿勢を強調されていた点が印象深い。これまでの固定概念を捨て、情報に対して、個々にあたって個々に評価していくというスタンスが必要だということがよくわかった。

「そもそも図書館とは何か」という問題、「自分は今の立場で何ができるのか」という問題、当座の宿題にしたい。
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by nokogirisou | 2013-11-24 19:00 | 本と図書館
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