チェリスト横坂源 リサイタル

 新潟市の西区役所新庁舎オープン記念事業で新潟市
出身のチェリスト横坂源のリサイタルが行われると知り、
さっそく申し込んだ。そしてあっという間に当日がきた。

 曲目は、バラエティに富む。初めて聴く曲もあった。
さまざまな国の作曲家の作品を集めたそうだ。

 1 ショパン 序奏と華麗なるポロネーズ
 2 サン=サーンス 白鳥
   
  トーク

 3 カサド 親愛なる言葉
 4 フォーレ 夢のあとに
 5 ヤナーチェク おとぎ話
 6 リムスキー=コルサコフ くまん蜂の飛行
 7 ブラームス チェロソナタ第一番 ホ短調
 8 シュトラウス モルゲン!

 生き生きかつ、たっぷりと歌ってくれた。
 チェロを弾いているよいうより、歌っているという印象だ。
特にヤナーチェクの「おとぎ話」とブラームスのチェロソナタ
1番は聴きごたえがあった。カサドの「親愛なる言葉」は
魅力的なチェロ曲だった。

 横坂源は、折にふれて新潟のコンサートに参加してくれ
るので、私は可能な限り聴いてきた。
 彼はチェロを鷲尾勝郎氏、毛利伯郎氏、ジャン・ギアン・
ケラス氏に師事したという。私がこれまで聴いてきた海外
の、どのチェリストの演奏とも似ていない気がする。
以前聴いたときは、特に力強さを感じたが、今回はしなやかさ
と繊細な音色に特徴を感じた。そして彼のチェロの扱い方に
に注目した。今使っている楽器は1760年Pietoro Giacomo
Rogeri制作のものでサントリーホールディングス株式会社から
貸与しているそうだ。体の一部のように、そして子どものように
チェロを大切に持ち歩き、抱えて弾く。
 ソロのときと室内楽演奏のときで微妙に違う表情も興味深く眺
めてきた。今回は、ややリラックスし、曲によりさまざまな表情を
見せてくれた。

 私は、今回ほど、近くで演奏を聴いたのは初めてだったし
彼のトークを聴いたのも、直接言葉を交わすことができたの
も初めてだったので、とても楽しいリサイタルになった。横坂さん
の声は楽器の音色のように落ち着いてすてきな響きだった。
自分のことを「チェロ弾き」と呼んでいるところにも好感を抱いた。
なんとサインの時間もあったのだが、ひとりひとりの話に耳を傾け
受け答えしてくれる姿には感動した。
 ドイツの留学から帰って、とても落ち着き、大人っぽくなった
印象を受ける。これからも聞き続けていきたいと思った。
 
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by nokogirisou | 2014-02-01 01:09 | 音楽
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