山田洋次監督「小さいおうち」

 今日は映画の日だったので気になっていた「小さいおうち」を見に行ってきた。
さすが山田監督の作品だけあって、物語にぐいぐいひきつけられた。
音楽が久石譲で、私は「ハウルの動く城」を思い出した。 わかりやすい
額縁構造だ。現代を生きる健史と大叔母たきとの交流。そのたきの書い
た自叙伝を通して60年以上前の話が語られる。小さいおうちの事件を
描きながら、実は戦争することの愚かさを描いているのではないか。
当時の風俗や食べ物をとてもリアルに描いているところも山田監督らしい。
 朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」の配給の様子と重なって、迫りくる
戦争の描写がとても痛々しく感じられた。戦時中がいかに生きにくい時代
であったか登場人物に語らせている。やりたいことができない、言いたい
ことが言えない。心の自由すら許そうとしない当時の風潮を本当に
寒々しく感じる。
 若いころのたきを演じる黒田華、晩年のたきを演じる倍賞千恵子。
どちらも魅力的だった。そして大叔母を見守る健史を演じる妻夫木聡
が妻夫木らしい役どころでなかなかよかった。
 松たか子もこの時代の奥様を好演、さすがだ。
 劇場で見る映画、なんと贅沢な時間だろうか。 
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by nokogirisou | 2014-02-01 23:48 | 映画
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