大植英次のチャイコフスキー交響曲第5番

 3月2日に東京交響楽団第82回新潟定期演奏会があった。
ちょっと仕事がたてこんでいて、演奏会に行く余裕はなかった
のだが大植英次指揮のチャイコフスキー5番が聞きたくて、思
い切って、りゅうーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサート
ホールに普段着ででかけてきた。
 大植さんはバーンスタインの弟子だそうだ。
 そうしたら、最初のキャンデード組曲から鳥肌ものだった。
指揮はリズミカルなダンスのようだった。指揮というよりも演じて
いるかのように見えた。
 この曲はバーンスタインのアシスタントや楽譜編集者を務めた
チャーリー・ハーモンがもともとオペレッタだったものを演奏会用
組曲に編曲したもので、1999年に大植英次がミネソタ管弦楽団
によって初演している。
 すっかり、全曲彼のハートの中に入っている曲なのだということが
わかった。大植にぴったりの、にぎやかで楽しい、全9曲が一気に
演奏されてすっかり魅了された。その後すかさず、大植はソリスト
たちをたたえ、拍手が鳴りやまない。
 
 次はチャイコフスキーの「ロミオをジュリエット」
モンタギュー家とキャピュレット家の対立の部分ととてももりあがる。
イングリッシュホルンとヴィオラで始まる愛のテーマを聞き逃さない
ようにしているうちに、また激しい戦い。
 物語の展開がきっちりとてもよく表現されていた。

 最後は、チャイコフスキーの交響曲5番。
 これまで聴いたチャイ5の演奏の中でもっとも印象に残る演奏だった。
私はとくに2楽章と4楽章のインパクトが強かった。
 とにかくメリハリの付け方、テンポの変化の付け方、リズムの刻み
方、個性的だった。オケを徹底的に鳴らす。金管楽器はもともと
よく鳴るオケなのだが、弦楽器にも負けるなとばかり、気合を入れ続ける。
とくにチェロにならせならせと合図していた。
 楽団のみなさんのすみずみに合図、目配せ、息遣いを送る。
 楽団のみなさんもそれにこたえようとしているのが伝わってくる。
チャイコフスキー独特の音のリレーがすばらしい。
 指揮棒は出てきたり、隠れたり。

 音はもちろんだが、視覚的にも存分に音楽を楽しめ、興奮した。
オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのソロが本当にいい音色だった。

 終わってしばらく、ブラボーと拍手が鳴りやまなかった。私も手が痛く
なるまで叩いていた。オーケストラってやっぱりおもしろい。楽しい。
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by nokogirisou | 2014-03-02 21:02 | 音楽
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