黄金の魚

 真夏の空の下で絶望的になったりする。
せっかちになって、期待はずれを嘆きそうになったりする。
なにもかも思うようになるはずはない。

私のモットーは「笑顔」だった。
笑顔を投げかけると、子どもはかならずにっこり返す。
笑顔でいれば「不機嫌」を遠ざけることができる。
唐突に思い出す一節があった。
「しあわせはふしあわせをやしないとしてはなひらく」のだった。
     
  黄金の魚
 
 おおきなさかなはおおきなくちで
 ちゅうくらいのさかなをたべ
 ちゅうくらいのさかなは
 ちいさなさかなをたべ
 ちいさなさかなは
 もっとちいさな
 さかなをたべ
 いのちはいのちをいけにえとして
 ひかりかがやく
 しあわせはふしあわせをやしないとして
 はなひらく
 どんなよろこびのふかいうみにも
 ひとつぶのなみだが
 とけていないということはない
                 谷川俊太郎『クレーの絵本』(講談社)より
                            
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by nokogirisou | 2005-07-30 09:23 | 音楽
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