何を聴いてきたのか

 
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職場で昼休み、昔のテレビ番組の話になって、中高生の頃にどんな
音楽を聴いたとか、どんな曲がはやっていたとかそういう話になった。
みなさん、洋楽をけっこう聴いている。そういう世代なのだ。
 残念ながら、お話についていけなかった。みんなそれぞれ一番おきにいり
のバンドやアーティストは違うのだが、「ああ、あれね」という感じで通じ合う。
 いったい私は何を聴いてきたのだろう…とふと考えてみた。




 ビートルズや中島みゆきにひたっていたのは大学に入ってからで
私が自分から聴いて、自分のお金で買ったレコードはやはりクラシック
だった。毎日もっぱら聴いていたのはNHK FMで、けっこう熱心にエア
チェックしていた。あの大量のカセットテープはどこにやってしまったの
だろう?まったくド素人で、ただぼーっと聴いていた。
 当時好きだったのはバロック音楽。
 あとはピアノの曲、ヴァイオンリンの曲。コンチェルトを好んで聴いた。
 私は、交響曲を最後までちゃんと聴く集中力がないのだと思う。嫌いでは
ないが、頭の中で全部再現できない。おぼえているのは第一楽章だけだっ
たりする。その中ではじめて最後まで集中して楽しんで聴いたのがドボルザ
ークの8番とブラームスの4番だった。
 高校時代に器楽部がドボルザークの8番の練習を毎日していて、耳に残り
「いったいこれってどういう曲なのだ?」と全貌を知りたくてレコードを買って聴
いた。ノイマン指揮のチェコフィルの演奏。なにか、とても懐かしい感じがして
とても心地よかった。その後CDで買い直し聴いた。でも今は当時のような
わくわく感をもって聴けない。
 ブラームスの4番は、ちょうど地元の文化会館にN響が来ることになっていて
そのときの演目だった。一緒にいく約束をした友人が「どうせ聴くんだったら予
習した方がいいよ」といってカセットテープを貸してくれたのである。それがどこの
演奏だったかおぼえていないのだが、とてもよくて、私はブラームス好きになって
しまった。今でもこの曲をきくと心の中の何かが動くのを感じる。「諦観」という
言葉を知ったのもこのころか。NHK交響楽団の演奏は、カセットの演奏よりも
ちょっとちがったが、生だったので満足して帰ったものだ。
 
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by nokogirisou | 2005-08-20 04:42 | 音楽
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