1984年の『村上朝日堂』

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 20年以上も前に出された本とは思えない。懐かしいけれど
古くない。安西水丸の「へたうま?」でも似ているイラストとの
組み合わせが絶妙の村上春樹のエッセイ集を再読しながら
思い出したことども。一気に村上氏が身近な存在に思えてくる。
これは錯覚なのかもしれない。村上氏が意図的に力をぬいて
書いてくれているだけかも。




「引っ越しグラフティ」
そうそう、村上春樹は引っ越しが大好きなんだった。彼が上京
して最初に入ったという目白の椿山荘の近くの学生寮は、たま
たま散歩していたときに見つけた。なかなか立派な建物だった。
私も若い頃はけっこう引っ越しをしたが、今はもう荷物をまとめる
元気が出ない。
「電車と切符」
 自分がよく切符をなくす人間なので、とても親近感を持って
読んだ。なぜ消えてしまったのだろうと思う。そして何度もそれ
が続くのだ。私は大好きな年下の女の子といっしょにいるときに
切符をなくしてとても恥ずかしい思いをした。結局彼女の助けが
あって、改札を出られたのだが。
「食物の好き嫌いについて」
 当時34歳の村上氏が、健康的な魚と野菜を中心にしたあっさり
した味付けのものをぽちぽち食べているというところに興味を持った。
彼はなぜか中華料理がたべられない。けっこう偏食家。私は家族が
中華料理を好きでなかったので、大学生になるまで中華料理を
食べたことがなかった。おそるおそる食べてみたら食べられて感動
したことを思い出す。
 「男にとって”早い結婚”はソンかトクか」という対談は笑えた。
 そのくせ、けっこう真剣に読んでしまう。
rannさん
の記事にも『村上朝日堂』が登場
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by nokogirisou | 2005-10-07 21:41 | 本と図書館
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