『村上朝日堂の逆襲』

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村上朝日堂も年々パワーアップしていたのだと思う。
1986年刊行の『村上朝日堂の逆襲』では、音楽と読書の記事を
特におもしろく読んだ。「一に健康・二に健康」という座右の銘も
忘れない…村上春樹は二日酔いになったことがないという事実も。
そして、この本の重要な情報は「猫」のことである。15年間に村上
氏が飼っていた猫とその後のことがまとめてある。猫たちの名前が
おもしろい。自然にいなくなったという、とびまる。どうなったのだろう?




さて…
 「僕の育った家庭には音楽を好んで聴く人が他に一人もいなか
ったせいで、中学校に入って本格的に音楽を聞きはじめたたとき、
僕は誰の指導やアドバイスも受けることができなかった」そこで
村上少年は小遣いをためて盲滅法にレコードを買い込み聞き込む
しかなかったという。
「一般の人間の音楽に対する感受性というのは二十歳を境にして
どんどん弱まっていく気がする」これはどうだろう?
私はむしろ、20歳過ぎてから出会った音楽に影響を受けてきた
ように思っている。感受性や弱まっているのかもしれないが、前
より、意識して楽しんで聴けるようになったと思う。
 
 村上さんは自分がもの書きになってから、すっかり書店にいく
ころが減ったという。読書以外のアクティビティに使う時間が長く
なって腰を据えた読書の時間が減ってしまったという。
 うーむ。これは物書きにならなくてもそうではないか。
ほかにやることが多すぎて、読書に純粋に避ける時間が圧倒的
に減っている。一番読書が進むのは乗り物にのったとき。だから
旅には2,3冊は読める。これは村上さんも同じらしい。もっとも
読む量はまるでかなわないが。
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by nokogirisou | 2005-10-07 22:39 | 本と図書館
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