音楽と科学のふれあい

新潟県立自然科学館で行われた『「名曲なかよしコンサート』に出か
けてみた。
 主催はアンサンブル・アルモニカという弦楽四重奏のグループ。夏は
りゅーとぴあスタジオで聴いた。コンサートと楽器体験と、科学実験がセ
ットになった企画である。
 弦楽四重奏を間近で聴くのが好きだ。弦の響きを空気から、床から
身体で感じることができるのだ。
  エルガーの「愛の挨拶」から始まり、モーツァルトの「弦楽四重奏曲
k221」の第一楽章へ。これは私が持っていない曲だった。短調で始まり
とても美しい曲だった。
 それから、個々の楽器の紹介。チェロの方が、「千と千尋の神隠し」の
テーマ曲を奏でて、人気を得ていた。
 そしてハマーシュタインⅡアレンジの「ドレミの歌」と「ゆうやけこやけ」と
「アンパンマンのマーチ」と子どもたちの喜ぶ曲が続く。後半はチェロの音
ばかりひろって聴いていた。

 その後が思いがけなく楽しかった。スタッフのバイオリン工房の方や、
理科の実験屋さんや、脳の研究をしている方と会話するチャンスがあって
普段できないような素朴菜質問をたくさんした。

バイオリン工房の方の言葉が印象に残っている。これに似た話を私は
昔ある人としたことがある。それを懐かしく思い出した。

「音楽って本当に抽象的で、そしてはかないんです。あなたの聴いている
音楽と、私の聴いている音楽は実は聞こえ方が全く違うかもしれない。だから
音楽を言葉で説明するのは難しい。この曲は深みがあっていいね、と私が
言っても、その深みに対する感じ方もあなたと私では違うかもしれない。それ
に、その説明を確かめようとしても、もうさっきの音は消えている。もう一度見る
とか、読むとか、食べるという確かめができないんです。だから、ずっと一緒に
音を聞いて、音を体験していないと本当は言葉が通じないんです。」

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by nokogirisou | 2005-11-04 04:00 | 音楽
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