ロシアの絵本

 ロシアを旅した友人の影響で、ロシア語を習ったことがあった。
しかし、今やすっかり忘れている。哀しいことに言葉は使ってい
ないと忘れるのだ。
 今日、ロシア文学の翻訳家、松谷さやかさんのお話を聞く機会
があった。彼女の朗読で、ロシア民話の「おおきなかぶ」と「てぶくろ」
を聴いたが、とても耳に心地よく、いい響きだった。
 ロシア民話やロシアの絵本には欧米の作品とはちょっと違う、独特の
雰囲気があると思う。
 
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 昨年、目黒の東京都庭園美術館で開かれた「幻のロシア絵本 1920-
30年代展」を見に行ったが、あのアバンギャルドのすてきな絵本の数々
は今でも印象に残っている。1920年から1930年代は「絵本の革命」
の時代だったそうだ。レーベジェフの「サーカス」や「アイスクリーム」などの
作品はとても新鮮に感じられた。
 けれどもその後、社会主義リアリズムがすべての芸術の基本理念となり
レーベジョフもすっかり画風を変えることとなる。それを芸術的堕落ととらえ
るべきか、単なる画風の変化ととらえるか。画家が政治の圧力をうけずに
いられなかったというのはやはりこわいことだと思う。
 とにかく、帝政時代、ソ連時代、ペレストロイカ以降と、ロシアの絵本は
どんどん様変わりしてきていることがよくわかった。
 それにしても、ロシアについて知らないことが多いことを実感する。ロシア
は近くて遠い国だ。
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by nokogirisou | 2005-11-13 21:05 | 本と図書館
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