上原彩子ピアノリサイタル

 
a0023152_1134917.jpg

 仕事もひとまず一段落でほっとしたところ。楽しみにしていた上原彩子の
ピアノリサイタルを聴きに、「りゅーとぴあ」へ。
 上原彩子は岐阜県出身。ヤマハ音楽教室で3歳のころからピアノのお稽古を始める。  
 2002年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で女性としては初めての第一
 位を獲得して話題になった。
EMIクラシクスと契約して「グランドソナタ」のCDを売り出しているところ。
 klavierchanさんによると、最近結婚されたそうだ。

 シートは前から3列目の真ん中。上原さんの手先が見える場所である。
 上原さんは白いドレスを身にまとい、ちょっと浮かない表情で登場。
 何か心配ごとでもあるのだろうか。

 モーツァルトのピアノソナタ4番 変ホ長調K282
 左にちょっと首をかしげて演奏する。ペダルのせいか響きが残るのが気になる。
やや音が重なる感じ。モーツァルトはもっとからからした音で聴きたい。
 
 つづくシューマンのクライスレリアーナは難曲に聞こえた。
 勢いはあるが、うーん。ちょっと不協和音が多いような。気のせいだろうか…。

 ところがである。
 後半彼女はなんだか変わった。表情も。
 スクリャービン3つの小品から「アルバムの綴りと「おどけた詩曲」がなかなか
いいなと思った。スクリャービンといえば神秘主義。ラフマニノフと同年代なのだ
そうだが、だいぶ現代風に聞こえる。
 初めて聞く曲だったが楽しめた。
  そして同じくスクリャービンの詩曲「焔に向かって」もいきいきとしていて、とても
すてきな演奏だった。
 最後は、ラフマニノフのピアノソナタ第2番変ロ長調。上原さんは何度も椅子か
ら伸び上がって、力いっぱい弾く。右腕の上腕筋が動くのがわかる。これは圧巻
だった。彼女が全身で表現しようとしているのが伝わってくる。曲とぴったり合って
いた。
 
  弾き終わった彼女は笑顔だった。ほっとしたような。
  アンコールのラフマニノフとチャイコフスキーの小曲もとってもすてきだった。
 だんだん調子があがっていくのがよくわかるリサイタルだった。
[PR]
by nokogirisou | 2005-12-13 23:29 | 音楽
<< モットーバトン 「行きつけのお店」で >>