『西の魔女が死んだ』梨木香歩

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 不登校の中学生が、田舎の祖母のもとで回復していく…という紹介
ではとうてい読む気にならなかった。あまりにもありふれた筋書きの
ような気がして、買っておきながらずっと開かなかったのだが、ちょっと
した気まぐれで手にとったら一気に読んでしまった。
 本はやはり自分で読んでみなければだめだ。
 そして読む時期というのはそれぞれにある。
ところどころ、不可解なところはあるのだが、このイギリス人のおばあさん
の言葉は含蓄あり、響いてきたし、自然描写、特に植物の描き方がとても
すてきで、リアルにイメージできた。主人公のまいの心の動きもみずみずしい。

「大事なことは、今更究明しても取り返しようもない事実ではなくて、
いま、現在のまいの心が、疑惑とか憎悪とかいったもので支配され
つつあるということなのです。」
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by nokogirisou | 2006-01-10 06:19 | 本と図書館
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