横坂源のハートレーコンサート2006

  地元出身のチェリスト、横坂源くんがチェロを弾くというので、
21日、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)コンサートホールに
赴いた。今回は、安いチケットなので2階席の左側。演奏家たちを
上から見下ろす感じだった。
 ナビゲーターが春風亭小朝。ナビゲーターのいるコンサートは初
めてだった。小朝は子ども時代にヴァイオリンをやっていたそうで、
音楽にくわしい。機関銃のようにラヴェルとショスタコーヴィチのこと、
バブルの頃のクラシック音楽界のこと、バブル崩壊後のコンサート
のことなど語った。
 ほどよく笑った後で、横坂源くんと加藤知子が登場。




 まずはラヴェル作曲、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 ラヴェルが出征する前に作った作品だという。なかなかすごい。2人
が緊迫して対話をしているようだ。加藤知子は大江光のコンサートで
聴いたことがあったが、なかなかの実力派だと感じた。ストラディバリ
ウスをなめらかにひきこなす。しかもとてもスタイルよく美人である。
 横坂源くんのチェロの音色はクリアでとても心地よい。低音も高音
もいい音を出す。
 次のショスタコーヴィチのピアノトリオ2番ホ短調から、ピアニストの
伊藤恵が登場。彼女は余裕がある感じ。ショスタコービチのこの曲は
おもしろい曲で、どうなるのかと展開と楽しめた。3人の力がぶつかり
あってすごいが、3楽章くらいから疲れてしまった。正直にいうと終わっ
たときほっとした。ちょっと私の勉強不足か。
 10分間の休憩の後に、また小朝が登場。メンデルスゾーンのことを
かなり詳しく、おもしろく語ってくれた。メンデルスゾーンはなんと38歳で
亡くなっている。その短い生涯にとてもたくさんの曲を作っている。その
どれもに明るさがあるのは、彼が生涯裕福であったことからくるようだ。
逆にそのせいでメンデルスゾーンの評価は下がっている。哀愁や悲壮感
がないために深みがないと思われてしまうのだ。またお姉さんファニーの
音楽の才能のおかげでメンデルスゾーンはだいぶ助けられたらしい。
 そのメンデルスゾーンのピアノ・トリオ第一番ニ短調op.49が始まる。
これは、ほんとうに心のどかに聴ける曲だった。ヴァイオリンとチェロの
絡み合いが美しい。そしてもちろんピアノも負けていない。
 1楽章がとてもよい。2楽章のあとの3楽章のメリハリよさがメンデルス
ゾーンらしくよかった。
 とにかく、なかなか満足できるコンサートだった。横坂源には期待している。
 
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by nokogirisou | 2006-01-22 11:00 | 音楽
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