『下流社会ー新たなな階層集団の出現』三浦展 光文社新書

 大変話題になっている本である。ざっと読んでの感想にとどめる。
考察は後日。
 「下流」という言葉に一瞬ぞっとするが、本書では下流は次のように
定義されている。
「『下流』」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション
能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生へ
の意欲が低いのである。」
 意欲が低い結果、所得も低くなり、未婚の確率も高く、だらだら生活し
ているように見えてしまうという。
それでは、その能力と意欲の高低を決めるのは何なのか。結局は親世代
の経済能力が一番の要因か。そしてあとは個人の性格?それすら親の影
響を受けている。
 面白かったのは下流な人ほど「自分らしさ志向」が高いということだった。
上流は結局、保守的で自分の分を守る傾向が強い。価値観の多様化など
と言われながら、実は昔っぽい価値観がずっと残され守られているのだ。
 それから家族形態は多様化したが、幸福の形は多様化していないという
ところ。時代が変わってもやはり人の求めるものはあまり変わっていない。
標準的な形であって豊かであることを求めているのか?
 
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by nokogirisou | 2006-01-26 06:25 | 本と図書館
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