『意味がなければスイングはない』村上春樹 その1

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  しばらく積んであったが、ちょっとした気まぐれでページをめくった。
私は、瀬戸内寂聴と村上春樹とカフェ「砂場」のおかげでジャズを聴くよ
うになった。ジャズの哀愁ある響きを愛す。全くの素人で、無知識で、ひ
たすら自分の心にひっかかる音楽を探しているだけだが。
 村上春樹の書く音楽は、なぜか私を駆り立てる。どうしてもその曲を
聴きたくて聴きたくてまらなくする。これまで彼の小説にでてくる音楽を
どれほどCDで集めただろうか。すべてを気に入ったわけではなかった。
想像とまったく違う響きもあった。村上氏との好みの違いもあった。けれど
も大筋で村上氏の耳を信頼していいかなと思っている。

 この本の最初に出てくるピアニスト、シダー・ウォルトンについて、私は
まったく知らなかった。
 「真摯で誠実な、気骨のあるマイナー・ポエト」というのが、村上の生の
シダーの演奏を聴いたときの印象だった。これはものすごいほめ言葉だ
と思う。
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by nokogirisou | 2006-02-10 23:19 | 本と図書館
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