茨木のり子の詩

 
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 敬愛する詩人、茨木のり子が亡くなったというニュースを新聞で読んだ。
自宅で亡くなっていたところを発見されたという。七九歳だった。
初めて彼女の詩を読んだのは、高校時代である。
  「わたしが一番きれいだったとき」だったか。
 
 今手元にある、彼女の1955年に出された処女詩集「対話」には戦争
の匂いが随所に漂っていた。
    ああ わたしたちが
    もっと貪欲にならないかぎり
    なにごとも始まりはしないのだ
                          「もっと強く」より 
 この最後の1節に私は打ちのめされたのだった。
 そして
 教科書にもよく出てくる
 「自分の感受性くらい」にはひやりとさせられた。
 
    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

 ベストセラーとなった『倚りかからず』

     もはや
     できあいの思想には倚りかかりたくない
      
     「長く生きて
     心底学んだのはそれぐらい」という箇所に説得力を感じた。  
     この人の詩は地に足のついた詩だと思った。
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by nokogirisou | 2006-02-21 21:45 | 本と図書館
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