啄木の歌

いつも穏やかな気持ちでありたいと思う。
 平常心を保っていたいと思う。
 
 けれども、日常のドタバタの中で、自分の仕事の上にも
自分の周囲の人にも家族にも、トラブルや不安要素がふり
かかり、やはり動揺している自分がいる。ニュートラルでない自分。
できるだけ動じない気にしない努力はするが、気が付くと、精神的
に影響を受けていたりする。
 
 



こういうときに、啄木歌集を開くことにしている。啄木に対して
私はずっと素直になれなかった。なみだっぽい歌、逃げの歌、
嘆きの歌は嫌いだった。啄木歌集を読もうと思うようになったのは最近。
ちょっと平常心に戻るための装置。

 なみだなみだ
 不思議なるかな
 それをもて洗へば心戯けたくなれり

 こころよく
 我にはたらく仕事あれ
 それを仕遂げて死なむと思ふ
 
 しつとりと
 水を吸ひたる海綿の
 重さに似たる心地おぼゆる

 親と子と
 はなればなれの心もて静かに對ふ
 気まづきや何ぞ

 誰が見ても 
 われをなつかしくなるごとき
長き手紙を書きたき夕
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by nokogirisou | 2006-03-20 10:36 | 本と図書館
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