江戸川乱歩展

  昨日は帰りの新幹線の時間まで八重洲ブックセンターで本を立ち読み
することにしました。疲れたところで、中2階のカフェ・ティファニーでクマザ
サのアイスクリームを食べながら、書店内のビジネスマンを眺めていたとき、
ふと乱歩展のポスターを見つけました。
 8階のギャラリーで江戸川乱歩展をやっているのでした。これはどうしても、
見たいと思ってカフェから飛び出し、8階にあがると、一人の男性がぽつんと
会場入り口のモニターで映画「黒蜥蜴」を見ていました。見学者は私だけ。
 江戸川乱歩の怪しさとなぞめいた感じはなにやら惹かれるものがあり
ます。推理小説でなく、探偵小説。ホラー小説でなく恐怖小説。なんとも
いえないあやしげな雰囲気と空気を感じる。京極夏彦の世界にも通じる
独特の世界があるような気がします。乱歩は実際に本郷の団子坂で「三人
書房」という古本屋を営んでいたそうです。
 人形作家・石塚公昭の制作した乱歩人形や、乱歩がたくさんの巨大
おしりや乳房にうまっている写真の展示などがありました。そしてもちろん
乱歩の初版本の数々。妖しげな感じがいいです。
 帰りの新幹線の中で、乱歩の初期短編を読みました。処女作の『二銭銅貨』
は暗号の解読と思いも掛けないトリックが絡みあった習作で、なかなか面白い
作品でした。乱歩について、もっと知りたい、もっと作品を読んでみたいと思い
ました。
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by nokogirisou | 2006-05-16 22:15 | 本と図書館
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