脇明子さんと学ぶ「ファンタジーの世界」その2

 「ほうっておいても本が読める子になりますよ」
という台詞は、今では通用しないそうです。ほうっておけば子どもたちは
まったく本を読まない、読めないままだそうです。昔なら、適当にできた
漫画やゲームからの卒業が、今はなかなかできない。加齢とともにます
ます高度なゲームの誘惑があって、本に移行できないのだそうです。
 「本を読むって、こんなにおもしろいことなのか」
と子どもが感じるような本を与えないと、子どもたちは2度と本を手にとら
ないでしょう。文章を読んで想像することの楽しさ、自分のイメージで読む
ことの貴重さを味わわないと。この体験は目に見えないし、むずかしいと
思います。
 子どもたちに手渡すのは、本の力を感じさせる本、読んだことで、感じ方
や物の見方が変わるような、そんな本であるべきだと脇さんは言われていま
した。子どもが喜ぶ本をほいほい与えるだけでは、何も育たない。
 そして「根っこで現実世界と結びついていてこそ、すばらしいファンタジー」
だと言われていました。そして、ファンタジーの世界にそのままいるのでは
なく、現実の世界に戻ることが大事なのだとも。
本を読んで「世界や人に対する、ゆるぎない愛着」を覚えるためには、ゆっくり
その作品を味わわなくてはならないということにはまったく共感します。
 たくさんの本を、急いで読むことが価値があるという今の風潮の中では、物事
の本質や人を見抜く力は養えないだろうなと思います。注意しなければ。
 たくさんのファンタジーの紹介もありました。ほんとうに良質のファンタジーを
見抜ける目をもちたいと思います。
  
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by nokogirisou | 2006-05-28 21:32 | 本と図書館
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