『リリアン』山田太一作  黒井健絵

 
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 今日は長い一日だった。一日大忙しの仕事の日だった。
家に帰ってみると注文した絵本が届いていた。『リリアン』(小学館)
山田太一初の絵本。渾身の作だという。黒井健の渾身の作でもある。

 とてもとても不思議なお話だった。
 色がついているのに
 セピア色の
 お話だった。

「六十年以上むかしの東京に、映画館や劇場がずらりと並ぶ、
とてもにぎやかな街がありました。」
 
 60年も前の東京なんて知らないのに、私の脳裏にはその賑やかな
東京が見えてくる。絵本の絵はイメージをふくらませることの邪魔に
ならない。
 山田太一の子ども時代をなまなましく思う。
 
 
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by nokogirisou | 2006-06-10 23:22 | 本と図書館
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