岩城宏之氏の死

 このところ、仕事でとだばたしていた。今日がなんの日であるか
忘れるところだった。6月13日は、太宰治の誕生日。
 そこに入ってきた岩城宏之氏の訃報。
 岩城氏は自分のことを「僕は患者のプロですから」と言っていた。
身体の不調とつきあいながら、音楽を続けて「巨匠」と言われてきた。
私は、俵万智と岩城氏の交流を知って以来、岩城氏に興味を抱いた。
岩城氏は名指揮者であるとともに、名エッセイストだったと思う。

 YOMIURIONLINEの次の記事は胸を打った。

 「妻でピアニストの木村かをり(本名・岩城かをり)さん(63)は『「手術を繰り返し、その度に笑顔で 生還していたので、今回もきっと元気になってくれると信じていた』と、心境を語った。そして『もうろうとした意識の中でも、本番の指揮を断念した武満徹さんの作品や、年末に演奏を予定していたベートーベンを一生懸命指揮するそぶりを見せ、最期までいい表情でした』と、名指揮者らしい幕引きだったことを明らかにした。」

 死に方はその人を表す。
 死の直前まで取り組めることがある…そういう生き方をしたいと思う。
 人生を何にかけてきたか。
 「死」の苦しみに取り込まれてしまってじたばたすることなく、苦しみの中でも何かを
 求めながら死んでいきたい。
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by nokogirisou | 2006-06-13 23:08 | 日々のいろいろ
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