『本を通して絆をつむぐ』北大路書房 秋田喜代美・黒木秀子編

 新聞広告欄の本の広告が好きです。そして本について書いて
ある本が好きです。新聞広告で 『本を通して絆をつむぐ』という
タイトルを見つけ、思わず注文してしまいました。ところがなかなか
到着せず、忘れていた頃にようやく手元に届きました。




 子どもに本を手渡す、子どもと一緒に本を読む、子どもに本を
紹介する、様々な立場の大人たちが書いた文章を、秋田喜代美
さんと黒木さんが、編集した本です。
これまで、ばらばらにそれぞれの立場で子どもたちに本を手渡し
てきた人たちがこの本の中で、つながった…という印象を受けました。

「読書」は、ともすると子どもも大人も孤立化しやすい行為ですが
コミュニティを築くことで、本と人、人と人の絆を紡いでいける。
そのイメージを持つことができました。
本を通してつながっていくことは、けっこう楽しいことだと私は考えて
います。そう簡単にはつながっていかないのですが…。
それにしても、それぞれの現場からの報告から浮かび上がって
くるのは、現代の子どもの置かれた大変さです。

子どもたち同士で図書館や本屋にも行けないような非安全な
状況。ゲームやケータイなど電子メディアに囲まれた環境、
親が忙しくて、生活に追われほとんど子どもの読書に関われな
い家庭がある一方で、受験や教育目的で一生懸命本を読ませ
ている家庭もあり、都市部と地方の差もあり、読書環境格差は
広がっています。
ゲームにエネルギーをとられて本にたどりつけない子がいれば
詰め込み読書で息切れしてしまった10代の子もいるそうです。
両極端は、とても気の毒だなと思いました。
さて、大人はどうなんだろう?大人たちは豊かな読書生活を送って
いるでしょうか?問題は子どもたちだけでないなと痛感しています。 
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by nokogirisou | 2006-09-08 03:30 | 本と図書館
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