『斎藤孝の速読塾』筑摩書房 斎藤孝著

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 「これで頭がグングンよくなる!」という副題は、ちょっといただけない。
「速読力があれば相手に優位に立てる」というスタンスも鼻につく。下心あって
本を読むのか。所詮ハウツーものか…と思ってしまう。しかし頭よくなるために
読書を…というのがこの人の持論なのだから、それはそれで受け入れよう。
 そもそもこれまで、こんなに具体的に読書の方法を本にまとめた人は
いないので、それは斎藤氏の功績だと思う。 
 速読、多読ができるようになると、理解力が高まるという。それは確かに
その通りだと思う。そして、重要なのは、ただ理解するだけでなく、「新た
な価値を付与して、オリジナルのアイデアや提案、見方が出せる力」だ
というのも頷ける。けれども、小説も哲学書もいっしょくたに、そこから教訓
のようなものをよみとって生活の中で生かすとうのは、ちょっと抵抗があった。
 平野啓一郎の『スローリーディング』の方が私には共感できる。細部に神は
やどる。少なくとも小説は、細部を丁寧に読みたいというのが私の思い。
 
もちろん、学べるところも多い。自分の今後の読書に生かしていきたい。

 この本から学べたこと…というより、自分がこれまで無意識してやってきた
ことが名言されていて、そうだ!と思ったことだった。

・本を買ったその日そのものが、本を読む最大のチャンスだということ
・本を読み終わり締め切りを自ら設定して読む。
・本は単体でなく、系譜で読む。
・キーワードに印をつけながら読む。
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by nokogirisou | 2007-01-04 23:27 | 本と図書館
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