へりくつ

 
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 スーパーで子どもが泣いていた。
お母さんに叱られていた。
「へりくつ言うんじゃありません。お前がわるいんだから謝りなさい。」
けれども子どもは口をへの字に曲げて絶対謝らない。
 その様子を見ていて胸がつんとした。
 子どものころ、私はへりくつばかり言って親によくおこられたものだ。
けれども「へりくつ」が何なのかちっともわからなかった。
何がへりくつなのだろう?
 どうして親はわかってくれないのだろうと思った。どうして言い分を聞いて
くれないのだろうと思った。そして悲しかった。
 自分の正当性を胸の中で言葉にして叫んでいた。
 でも今になると、どうしてあんなことを平気で言っていたのだろうと
思う。まさに恥ずかしくなるほどの「へりくつ」を並べて言っていた。
親は、素直になれと私によく言ったものだ。
それなのに、私は理屈をならべて謝らなかった。いつからへりくつが
へりくつだとわかるようになったのだろう。
  気がつくとへりくつがへりくつだとわかるようになっていた。
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by nokogirisou | 2007-06-25 21:49 | 日々のいろいろ
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