精神の衛生

 私の周りには、心理学に興味のある人、心理学を勉強したいという人
が多い。また、一方鬱状態だったり、やる気が出なかったり、精神衛生
状態がよくないという人も多い。これはいったいどういうことなのだろうか。
自分自身の不調から、心理学へ興味が湧き、その方面の勉強を本格的
にしたいと考える人も少なくない。 自分や周囲の人間の精神の不安定
さや、心の動きの不思議さに対する興味が「心理学」を学びたいという情熱
になっていくようだ。
 人の心を学びたい、知りたいという好奇心や向学心のうちはよいのだが、
学んだことを仕事にするとなると、きついだろうと思う。私はたまたま人の相談を
受けることの多い仕事の部署についているが、けっこうしんどいものである。
だいたい相談ごとというのは堂々巡りである。こちらのアドバイスなど意味はない。
とことん覚悟をきめてつきあうしかない。イライラするのだが、その素振りを見せて
はいけない。時間を決めて、感情移入しずぎないように淡々と聞くしかない。
私は、相談を受けること自体や心理学を専門にしないから、お気楽にやっているが、
それが仕事となるとテクニックや細心の注意が必要となり、プロの域に達するまで
かなりの修行が必要だろうと思う。
 素人なりに感じるのは、どんなに悩んでいる人もどうしたいのか、どうするのか、
答えは本人が持っているということだ。こっちが指示したり、押しつけたりしてはいけ
ないのではないかということだ。まあ、岡目八目ということもあるのだが、たいていの
場合そういう忠告は無意味である。
 最近よくあるトラブルは、「いっぱいいっぱい」の人が「いっぱいいいっぱい」
の人の相談にのって、さらにゆとりがなくなって、互いにストレスをためるケー
スだ。若さ故なのだろう。
 年をとると、あまり悩まなくなっている。それこそ鈍感になるのだろうか。若い人たちが
いろいろ悩んでいる姿にはっとする。

 
 
[PR]
by nokogirisou | 2007-09-10 21:43 | 日々のいろいろ
<< アン・サリー 『青い光が見えたから』講談社 ... >>